十戒(じっかい)という言葉を、どこかで耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。モーセが神様から授けられた10の戒めであり、単なる「ルール」ではなく、神様と人との間に結ばれた大切な契約のしるしとして記されています。
中でも注目すべきなのが、「安息日を覚えて、これを聖別せよ」という第四の戒めです。
十戒の中に“休み”に関する掟が含まれていることに、意外に思われる方も多いのではないでしょうか。
安息日は「十戒」のひとつだった
神様がシナイ山でモーセに授けられた十戒は、石の板に神様ご自身の手によって刻まれた大切な契約の言葉でした。その中には、次のように書かれています
安息日を心に留め、これを聖別せよ。―出エジプト記 20:8 新共同訳
十戒のほとんどが「〜してはならない」という禁止のかたちで書かれている中で、安息日については「覚えて、守りなさい」と、心に留めて行うことが求められているのです。
神様はなぜ「休み」を命じられたのか?
実は、安息日の始まりは創世記にまでさかのぼります。神様は天地創造の六日間の働きを終え、七日目に休まれました。
七日目に、神はご自分の仕事を離れ、休まれた。神はその日を祝福し、聖別された。―創世記 2:2–3 新共同訳
神様ご自身が模範として「休む」という行動を見せてくださり、その日を特別な日として祝福してくださいました。安息日は、単なる休息ではなく、人間に与えられた神様からの大きな恵みなのです。
なぜ現代でも「安息日」を守るべきなのか?
「安息日」と聞くと、ユダヤ教の律法というイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。けれども、新約聖書を見ても、イエス様は安息日を守っておられました。
イエスは、いつものとおり安息日に会堂に入り、朗読しようとして立たれた。―ルカによる福音書 4:16 新共同訳
さらに、イエス様が天に昇られた後も、使徒たちは安息日に集まり、神様の言葉に耳を傾けていました。つまり、安息日は旧約時代だけの掟ではなく、神様との契約の一部として、今を生きる私たちにも深い意味を持つ日なのです。
十戒の中の「安息日」、今こそ思い出すべき掟
十戒の中で、神様は人間に「休みなさい」と命じられました。それは、神様が私たちの健康や生活、そして霊的な回復を、何よりも大切にされている証です。
今を生きる私たちにとっても、安息日を守ることは、神様の愛と契約を心に刻む、大切な信仰の実践なのではないでしょうか。
忙しい日々の中で、神様が用意してくださった「休みの日」の意味を、もう一度静かに思い返してみませんか?
十戒に記された安息日には、今も変わることのない神様の祝福が込められています。

コメント
コメントを投稿